ボートレース(競艇)に興味があるけどルールがわからなくて困っている人はいませんか?
独特なスタート方法や決まり手の種類など、初心者のうちはわからないことだらけですよね。
このページではボートレース(競艇)の基本ルールとレースの流れを紹介していきますので、一緒に確認していきましょう。
ページ内目次
ボートレースの基本ルール
ボートレースのルールは難しそうに見えますがわかってしまえば簡単です。
ここでは基本ルールを習得しましょう。
6艇のカラー
ボートレースは6艇で走ることが基本です。枠ごとに色が決まっています。
艇番 | カラー |
---|---|
1号艇 | 白色 |
2号艇 | 黒色 |
3号艇 | 赤色 |
4号艇 | 青色 |
5号艇 | 黄色 |
6号艇 | 緑色 |
スタート位置について
ボートレースは「フライングスタート方式」が採用されています。
「よーいドン!」でスタートする方法とは違い、決められた時間内にスタートラインを通過する方法ですので、スタート位置が決まっていません。
大時計が0秒になるときに、スタートラインに近い選手が有利です。
0秒時にスタートラインより前にいた選手は「フライング(F)」となり、そのレースは投票の対象外となります。
0秒時に出遅れラインより後ろにいた選手は「出遅れ(L)」となり、こちらもレースは投票の対象外となります。
コース取り
インが強いボートレースですが、どのコースを取るのかは早い者勝ちです。
ですのでアウトからインを取ることも可能です。
しかしレース時はエンジン停止が出来ないため、
インを早く取った選手はスタートラインに近づきスタートが難しくなります。
好んで外に行く選手もいますので、スタート展示を参考に「どの選手がどのコースになるか?」を予想しましょう。
抽選でモーターとボートを決める
開催1日前(前検日)に「モーター(プロペラ)」と「ボート」を抽選で決定します。
良いモーター・ボートを取れるかどうかは、完全に選手の「運」次第です。
調子が良いモーターを引けば勝率もアップしますし、勝ちやすくなります。
逆に、悪いモーターを引くとモーター整備が大変になり、勝率もダウンします。
上位選手は多少モーターが悪くても、中堅以上のモーターに整備する技術があります。
ボートレースの流れ
ボートレースは、いきなりレースが始まるわけではありません。
締め切り時刻前に「展示航走」を行って、投票の助けとなる情報を教えてくれます。
展示航走
レース前に「展示航走」があります。展示航走は「スタート展示」+「周回展示(2週)」で終了します。
現在のモーターの状態やコースの位置、スタート感など色々な情報がわかります。
スタート展示
待機場所(ピット)から一斉に飛び出し(ピットアウト)、コースを争います。
コースが決まったら待機行動を行い、大時計が0秒に合わせてスタートをします。
スタート展示では以下の情報がわかります。
- ピット離れの良し悪し
- どのコースを狙いたいのか
- スタート感
- スタート後の伸び
周回展示
スタート展示後に、レーサーはコースを2周回ります。これを「周回展示」と言います。
周回展示では以下の情報がわかります。
- モーターの伸び
- ターン回り
周回展示は、間隔を空けて1号艇から順番に周回します。
3周で1レース
レースは1周600メートルを3周します。
スタートラインを通過したら、2つのターンマークを旋回して入着順を決めます。
1着になる艇は1周以内に大体決まります。これはボートの引き波の影響から追い越せなくなるためです。
2着・3着争いは、3周までもつれることが多々あります。
決まり手の種類
ボートレースには色々な決まり手があります。
ボートレースは1周目の第1ターンマークで大体の勝負が決まるため、ここでの動きが決まり手となります。
逃げ
1コースからスタートし、そのまま逃げ切ってしまう決まり手を「逃げ」と言います。
ボートレースで一番多い決まり手です。
差し
1コースが逃げようとしているところを、第1マークで1号艇の内から差します。この決まり手を「差し」と言います。
1コースが外に流れたりした場合、差しが決まります。2コースからの「差し」が一番多いです。
まくり
第1マーク時に内側の選手を全て飲み込み、一気に外から追い抜く決まり手を「まくり」と言います。
以前は「ツケマイ」と言う決まり手もありましたが、現在では「まくり」で統一されています。
「ツケマイ」とは内側の艇にぴったりくっついたまま外側をまくる戦法です。
一見「外側を走るから遅いのでは?」と思われますが、
モーターが出す引き波の影響で、内側の艇が引き波にはまってスピードがダウンします。
「まくり」が決まると、1コースが3着以内に入れない事が多いです。
まくり差し
アウトコースからまくりに行き、途中で差しに切り替えて1着になる決まり手を「まくり差し」と言います。
第1マークのスピードに乗った状態で「まくり」、瞬時に「差し」に切り替える高等テクニックです。
「まくり差し」が決まると、1コースが2着に入る事が多いです。
抜き
第1マークを超えた時点では2着だったが、第2マーク以降で追い抜いて1着を取る決まり手を「抜き」と言います。
江戸川や福岡では「抜き」が決まる事が多いです。
恵まれ
「上記の決まり手に当てはまらないが、運良く勝ってしまった」と言うこともあります。
この決まり手を「恵まれ」と言います。
他の艇がフライングをした、転覆等の事故が起きた場合に「恵まれ」が発生します。
当然ですが「恵まれ」は狙って予想できません(笑)
グレードについて
レースにはグレードがあります。簡単に言いますとレベルが高いレース、低いレースですね。
高いグレードになるほど、優勝賞金が増えます。
ただし誰でも高いグレードのレースに出場できることではなく、
勝率状況などから斡旋されてようやく出場できます。
グレードの種類は以下の通りです。
SG(スペシャルグレード)
その名の通り、ボートレース界で一番高いグレードです。
参加資格は原則A1級の選手のみとなっており、最上級レベルの選手が集まります。
SGレースの優勝賞金は1600万~3500万です。
更に、年末に開催されるグランプリ(賞金王決定戦)は優勝賞金が1億円とビッグレースです。
1年間のレース一覧
レース名 | 月 |
---|---|
ボートレース・クラシック(鳳凰賞・総理大臣杯競走) | 3月 |
ボートレース・オールスター(笹川賞) | 5月 |
グランドチャンピオン(決定戦) | 6月 |
オーシャンカップ | 7月 |
ボートレース・メモリアル(モーターボート記念) | 8月 |
ボートレース・ダービー(全日本選手権競走) | 10月 |
チャレンジカップ | 11月 |
グランプリ(賞金王決定戦) | 12月 |
グランプリシリーズ戦(賞金王シリーズ戦) | 12月 |
G1(プレミアムG1・G1)
SGほど出場条件は高くないものの、SGクラスの選手やトップクラスの選手が出場します。
また開催場所の地方の斡旋を、重要視されています。優勝賞金は450万~1000万です。
2014年より新設された「プレミアムG1」は年配者・女性のみ・若手選手のみの1番を決定するレースです。
- 1年間のプレミアムG1
- マスターズ(名人戦)
- レディースチャンピオン(女子王座決定戦)
- ヤングダービー
- クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)
- 1年間のG1
- 周年記念競走(各競艇場ごとに年1回)
- ダイヤモンドカップ競走(随時)
- 高松宮記念特別競走(10月 住之江競艇場)
- 地区選手権競走(翌年1月 – 2月 地区毎の競艇場持ち回り 6地区同時期に開催)
G2
出場資格はA1、A2選手。優勝賞金は400万で、全て6日開催です。
- 1年間のG2
- モーターボート誕生祭競走(大村競艇場 春 – 秋 6日間)
- 秩父宮妃記念杯競走(びわこ競艇場 春 – 秋 6日間)
- モーターボート大賞競走(随時)
G3
優勝賞金は100万。斡旋されればどの選手でも出場資格があります。
「オールレディース」や「イースタンヤング・ウェスタンヤング」で上位成績を残すと、
「レディースチャンピオン」「ヤングダービー」「クイーンズクライマックス」のG1出場資格が与えられます。
- 主なG3
- オールレディース競走(女性選手専用)
- 企業杯競走
- イースタンヤング・ウェスタンヤング(若手選手専用)
一般戦
上記に入らないレースで、優勝賞金は64~84万円です。
フライング休み明けの選手は、必ず一般戦から出場しないといけません。
ボートレーサーのランク
ボートレーサーの階級はA1・A2・B1・B2に分かれています。
階級は毎年1月・7月に、過去半年の勝率によって決定されます。
ランクが上がると高いグレードレースに斡旋されやすくなり、高額な賞金をゲットできます。
階級 | 定率 |
---|---|
A1 | 勝率の上位20% |
A2 | A1をのぞく勝率の上位20% |
B1 | A1・A2をのぞく勝率の上位50% |
B2 | A1・A2・B1に属さない者 |
レースの順位ごとに得点があり、その得点の平均点が勝率となります。
着順 | 予選・一般戦・準優勝戦の得点 | 優勝戦の得点 |
---|---|---|
1着 | 10点 | 11点 |
2着 | 8点 | 9点 |
3着 | 6点 | 7点 |
4着 | 4点 | 6点 |
5着 | 2点 | 4点 |
6着 | 1点 | 3点 |
更に、グレードの高いレースは点数が増します。
SGレースは2点増し、G1、G2レースは1点増しとなります。
当然勝率が高いほど強いレーサーとなります。
A1級になるには、平均勝率が6.2以上(平均3位以上)が必要です。
トップレーサーともなると勝率が8.0以上の選手もおり、平均2着以上の素晴らしい成績を残しています。
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