「ボートレーサーになりたい!」と思っても、どうすれば良いかわらからなくて困っている人は少なくないと思います。
身近な人がボートレーサーであれば話を聞けますが、そんな人はほとんどいないでしょう。
今回はボートレーサー(競艇選手)になる為にはどうすれば良いのかを紹介します。
ページ内目次
ボートレーサー養成学校について
ボートレーサーへの第一歩は養成学校(やまと学校)です。
学校を卒業したあと、正式にボートレーサーになれます。
養成学校は福岡県柳川市大和町にあります。
※現在「やまと学校」と言われている養成学校ですが、世間一般の学校との差別化を図り”プロボートレーサー養成”に特化した内容を明示するため、平成29年4月から「ボートレーサー養成所」に変更されます。
やまと学校(ボートレーサー養成所)の募集要項
やまと学校(ボートレーサー養成所)の入学は、1年に2回(4月と10月に)あります。
応募資格は下記の通りです。
- 年齢:15歳以上30歳未満
- 学歴:入学日において中学校を卒業していること
- 身長:175cm以下
- 体重:男子47kg以上57kg以下、女子42kg以上50kg以下
- 視力:両眼とも裸眼で0.8以上
(コンタクト・フェイキックIOL「有水晶体内レンズ」手術は不可) - 弁色力:強度の色弱でないこと
- 聴力その他の健康状態:選手養成訓練を行うのに支障のない者
- その他:禁錮以上の刑に処せられた者及びモーターボート競走法に違反して罰金以上の刑に処せられた者
まずはこの応募資格にパスすることが必須条件です。
「学科」と「体力試験」に合格すると、学校に入学することができます。
倍率は約40〜45倍です。合格率は約2.5%と、狭き門となります。
何度もトライして合格した選手もいます。
またアマチュアモーターボートやその他スポーツで、特別な実績のある者を対象とした「特別試験枠」もあります。
ちなみに第29回賞金王決定戦を優勝した選手は、アマチュアモーターボート出身です。
入学までの流れ
入学までの大まかな流れは下記の通りです。
[1]まずは下記の書類を準備します。- 受験申請書の作成
- 身体検査表の作成
- 身体検査表の同意書
- 写真2枚
[3]第1試験を受けます。
[4]第2試験を受けます。
[5]第3試験を受けます。
[6]合格した者は費用(120万ほど)を振り込みます。(平成29年から無償になります)
[7]晴れて入学となります。
それでは各項目をもう少し詳しく紹介していきます。
受験資格の確認
受験する前に、入学するために必要な資格を確認します。
- 年齢が15歳以上30歳未満
- 入学日において中学校を卒業していること
- 体重が男子47kg以上57kg以下、女子42kg以上50kg以下
- 視力が両眼とも裸眼で0.8以上(メガネ・コンタクトは不可)
受験申請書を手に入れる
受験するには「受験申請書」を手に入れてください。
受験申請書は全国にあるモーターボート競走会の支部・事務所でもらえます。
群馬・埼玉・東京・静岡・愛知・三重・福井・滋賀・大阪・兵庫・徳島・香川・岡山・広島・山口・福岡・佐賀・長崎にあります。
(基本的にボートレース場にあります。)
またブラウザから印刷を行い、受験申請書を手に入れることも可能です。
医療機関で身体検査表を作ってもらう
募集期間内に医療機関に行き、身体検査表を作成してもらいましょう。
電話で検査内容を伝えて健康診断をやってもらえるか確認し、予約しておくとスムーズに進めることができます。
申請書と必要書類を提出
期間内に申請書と必要書類をモーターボート競走会の支部・事務所に提出します。
期間を過ぎると受け取ってもらえません。必ず余裕を持って提出しましょう。
入学試験
入学試験は以下の通りです。非常に難しいです。
- 第1試験
- 学科試験:国語、数学、理科、社会(高等学校入学試験程度の内容)
- 体力試験:柔軟性、筋力、瞬発力
第1試験をパスすると第2試験があります。
- 第2試験
- 身長及び体重測定:試験当日の身長及び体重が応募資格
- 適性試験:操作適性、反応力、注意力、調整力、スポーツビジョン、心理判断ほか
- 体力試験:全身持久力、筋持久力、筋力、瞬発力、敏捷性、柔軟性
第2試験をパスすると最終試験があります。
- 第3試験
- 面接
- 身体検査
- 適用検査
第3試験をパスすると合格です。
合格しても学校は非常に厳しく、辞めてしまう生徒は少なくありません。
せっかく合格したのだから1年間頑張って、良いレーサーになってほしいものです。
ちなみに特別試験枠では、体力試験・身長は免除されます。
しかも費用は無料ですが、よほどのスポーツ成績を残した人でなければ難しいです。
(元オリンピック選手やアマチュアボートレースで好成績を残した方など)
入学金や学費
1年間の学校生活で最低200万ほどです。
しかし平成29年度(122期)より宿泊費、食費及び養成に必要な費用の一部納付金 月10万円(年間120万円)が無償になります。
ですのでお金はほとんどかかりません!
具体的な費用は下記の通りです。
宿泊費、食費及び養成に必要な費用の一部納付金 月10万円(年間120万円)(平成29年度「122期」から無償)- ボートレース用ヘルメット購入代:4万5千円
- その他学校指定ジャージ代等:約6万円
説明会が開催されている
地区限定でボートレーサー募集セミナーが開催されています。
ボートレーサーに興味がある人は、セミナーで判断するのも良いと思います。
詳しくは各ボートレース場のホームページをチェックしてみましょう。
ちなみに過去の説明会の様子が、YouTubeにいくつかアップされていますので、参考にすると良いでしょう。
第112期ボートレーサー募集説明会(ボートレース尼崎)
コンタクトやメガネはダメ?
残念ながらコンタクトレンズやメガネをかけているとボート選手にはなれません。
最低両眼で0.8以上必要です。
しかし視力が悪いからと言って、絶対にボートレーサーになれないわけではありませんよ!
レーシックで矯正しても大丈夫?
レーシック手術を受けた選手は大勢います。
「どうしても目が悪いけど、選手になりたい!」
こういった方は、レーシック手術を受けることで選手を目指すことができます。
ボートレーサーの年収や給料
ボートレーサーの年収は非常に高いです。
全選手平均は1600万。クラスごと平均ではA1で3300万、A2で1800万、B1で1100万、入ったばかりのB2でも500万です。
年末に行われる賞金王の優勝戦に1回勝つだけでも1億円獲得でき、金額においては非常に魅力がある職業です。
平均年齢と引退年齢
ボートレーサーとしての寿命は非常に長く、平均年齢は36.6歳、平均引退年齢は51歳です。
また2015年に引退されましたが、73歳の最年長ボートレーサーもいました。
一度入ると長く続けられる職業です。
女子ボートレーサーになるには?
女子ボートレーサーになるための条件は、基本的には男子と同じです。唯一違うのは体重ですね。応募資格をよく確認しましょう。
ボートレーサーに男子・女子は基本関係ありません。男女対等に戦うスポーツです。
当然男性と同じレースを走ることになります。
女子戦というレースもあり、そのレースは女子専用です。
女性選手専用のレースは人気があり、売上もあります。